×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

RobotCapek
biography

Vocal&Guitar:吉川
Guitar:6
Bass:マヤ
Drums:Jyo


☆第3部(2)☆

〜ここでインタビュアー堺からのお知らせです。
インタビュー形式ばかりだと飽きるだろうという渡辺の配慮から今回は小説形式でお送りいたします〜

「ここがOh!ワイフ大学か・・・」

今朝方ぶつかった女の子が落とした定期券を頼りに僕ことベンジー、本名ベンジャミン渡辺はとある女子大の前にいた。
紳士たるもの女性は深追いしないもの。そう心に決めていた僕だったが彼女は別だった。
第3部まで読まれてきた諸君ならば僕の性格はだいたい分かっているだろうが一応断っておく。
彼女は別といったのは決して僕が恋愛感情を抱きはじめたとか、そんな生々しい理由ではない。
ウンミョン、おっと失礼、つい韓国語が飛び出てしまった。
数年前韓国にいた経験があるものでね。あの国はとにかくキムチをよく食べる。
僕たち日本人が緑茶を飲むように、インド人が象に乗るように、彼らはキムチを食べる。

ごめん、話が逸れてしまったね。
ウンミョン、運命・・・そう僕は彼女に運命を感じたんだ。
これからずっと一緒に音楽をやっていく。そんな運命をね。
1分と話をしていないのに何を馬鹿なことを言っているんだと誰かは笑うかもしれない。
しかし運命とはそんなものなんだ。
出会った瞬間、そうなる事がわかってしまう。

「ケイコ!そんなへっぴり腰じゃピラミッドが崩れるよ!!」

僕が物思いに耽っていると突如響き渡った怒声。
それはまさしく彼女、MAYAだった。

「ノブ!ポンポンをもっとワッサワッサさせて!エリ!もっと笑顔で!ここで顎関節症になっても構わないという気持ちで笑いなさい!!」

MAYAは一人ひとりの様子をみながら厳しさの中にも優しさがにじみ出る声で指導していた。
ふいに僕と目があう。

「ちょっとあんた!!ここは部員以外進入禁止よ!」

彼女はツカツカと歩み寄ってきた。そして僕が今朝方ぶつかった熊だと気づくとますます目つきをきつくして言った。

「あんた、朝の熊ね!!一体ここまで何の用よ!」

僕は黙って彼女に定期券を差し出す。
すると彼女から今さっきまでの厳しい視線が消えたのがはっきりと分かった。

「あら、わざわざ届けてくれたの!?」

「いや、別にいいんだ・・・」

「いいえ、何かお礼をしないと悪いわ!」

そう言うと彼女は僕に背を向けチアガールの子たちに向かって叫ぶ。

「全員休憩!練習したい子はしていてもいいけど休むのも練習の内、無理はしないこと!!」

そして彼女は僕の手を引き大学内にあるカフェへ案内してくれた。


「座って。ここは奢るわ。何がいい?」

「では遠慮なく・・・レモネードを、いいかい?」

「もちろんよ」

彼女はテキパキとレモネードとローズヒップティーを注文し、僕の方を見る。

「私の名前はマヤよ。みんなはMAYA先輩、もしくはマヤマダ養蜂場って呼んでるわ。あなた名前は?」

「ベンジャミン渡辺。みんなはジャミーとかベンジーって呼んでる。」

「渡辺君ね!今朝は怒鳴ったりして悪かったわね。渡辺君。」

そう言ってMAYAは僕にウィンクをした。

「あなたって何をしてる人なの?失礼だけど真面目に働いているサラリーマン、では絶対ないわよね。」

「僕はバンドをやっているんだ。」

「へえ!何やってるの?ギター?」

「ディジュリドゥー兼ボーカルさ。君も良かったらバンドやらないかい?現在メンバー募集中なんだ。」

言った瞬間、しまったと思った。唐突すぎた。しかし言ってしまったものは仕方ない。僕は話を続ける。

「メンバーは僕の他にもう一人、ヨシカワギャンランドっていうエレキフルート担当がいる。性別は君と同じ女性。
好きな食べ物はアメリカンドッグとコーンポタージュといなり寿司。
好きな飲み物はアップルソーダとコーヒー飲料とハーブティー。抹茶系の飲み物も飲む。
女の子が入ったらヨシャリベス3世も喜ぶと思うんだけど、どうかな?」

捲くし立てるように喋る僕を見ながらマヤコジマ電気は黙ってローズヒップティーをすすっていた。
長い沈黙。彼女が口を開いた。

「なんだか、面白そうね。こんな出会い方をしたのも何かの縁だし私でよければやってみようかしら・・・」

そう言って微笑むマヤコジマを見た僕は無償に嬉しくなってしまった。

どうだ!僕の勘はよく当たるだろ!

そう世界中の人間にふれて周りたい気分だった。
しかし同時に気になる点もあった。
僕はその疑問を口にする。

「でもヤママヤー、チアの方はいいのかい?いや、誘っておいてなんだけどさ。
あんなに楽しそうに指導していたじゃないか」

「それは良いのよ。別に私部員じゃないし。」

「え?でも定期にはチア部って・・・」

「ああ、ごめんなさい、正確には、もう、部員じゃないってことね・・・
そう、もう部員ではない・・・大事なことだから2回言ったわ・・・」

そう言って彼女は目をふせた。

「よければ話をきかせてくれないか?」

第3部(3)へ続く
イラスト

Copyright (C) Robot Capek.All Rights Reserved.